2025年9月17日水曜日

元オイランのディスプレイ

皆様がブルーコーナーへ向かうスタート地点「クルコン桟橋」

実はダイビングポイントとしても面白い場所なのです。

水深は2〜3mほどの場所から20mほどの場所まであります。


パラオのマクロを代表する生き物たちもたくさん生息しています。

ニシキテグリ、カニハゼ、マンジュウイシモチ、セグメンテッドブレニーをはじめ、

オオシャコガイがたくさんいる通称「大シャコ村」、

さらに深場ではナカモトイロワケハゼsp.も見れちゃいます。




今回紹介したいのは「元オイランハゼ」。

正式名称は「Pink speckled shrimpgoby」です。

元々日本で見られるオイランハゼと同種とされていたため「元オイランハゼ」と呼ばれています。砂地に掘られた巣穴から身体を出して着底している姿が通常モードです。


そんな元オイランですが、たまに全ヒレを全開にしてスーッと浮上します。

示威行動、ディスプレイ(Display Behavior)と呼ばれる行動で、求愛や威嚇、縄張り誇示などの意味合いがあると考えられています。


沖縄のオイランハゼは主に繁殖期である夏の時期にこの行動が見られるようなので求愛行動の意味合いが強いのかなーと思っております。

パラオの元オイランは他の多くの魚たち同様、特定の繁殖シーズンがありません。ニシキテグリもそうですが一年中毎日繁殖行動が見られる可能性があります。


元オイランのディスプレイは毎日見られるチャンスがあるのですが、1時間ずーっと見てても全くしないこともあるし、20~30分で何度も飛んでくれたりすることもあります。

なんとなく午前中の方が見れてる気がしますが正直よく分かりません。


この行動で個人的に特に好きなのが目の変化です。

普段は黒目が縦に長かったり全体的に黒ずんだ目をしています。

ディスプレイの直前になると黒目がまん丸に変わりヒレを立て始めます。

そして、スーッと浮上。

身体を少し曲げて、全てのヒレを全開にします。

その姿はまさに「花魁」。

とても綺麗です。


この状態は数秒続くので写真も撮りやすいです。


是非直接見ていただきたい生態行動ですが、色々なものを見ながらこのシーンを狙うのは難しいのでご希望の方は「1本丸ごとコレに懸ける!」というスタイルがおすすめです。


外洋に行く前の「0本目(ゼロス)」や「4本目」に潜ることもできるので

リクエストお待ちしております!!!(※繁忙期はご希望に添えない場合があります)


Akira






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