2025年5月30日金曜日

RAYS

今回はパラオの「エイ」について!

ひらひらと優雅に泳ぐエイは見れると嬉しい人気の生き物です。



サメほどではないですがエイも色々います。

パラオで見られたことのあるエイ、リストアップしてみました。

英名は代表的なものを表記しています。


1、ナンヨウマンタ(Reef manta ray)

2、ツカエイ(Feathertail stingray)

3、オジロエイ(Whitetail stingray)

4、イバラエイ(Porcupine ray)

5、ヤッコエイ(Bluespotted stingray)

6、マダラエイ(Black blotched stingray)

7、マダラトビエイ(Spotted eagle ray)

8、アミメトビエイ(Ornate eagle ray)

9、ヒメイトマキエイ(Smoothtail devil ray)

10、タイワンイトマキエイ(Sicklefin devil ray)

11、オグロオトメエイ(Pink whipray)

12、シノノメサカタザメ(Bowmouth guitarfish)

13、オニイトマキエイ(Oceanic manta ray)



ちなみに、たまにログで名前の上がる「グリーンマンタ」はタイワンイトマキエイ、

「オルネート」はアミメトビエイのことを言っております!

どちらも珍しいですがとても綺麗なエイなのでぜひ一度は見て欲しい生物の一つです。


ちなみにジャーマンチャネルだけで13種のうち少なくとも9種類確認されています。

エイ好きな方、一緒にエイ探しましょー!


Akira

2025年5月23日金曜日

歴史に触れる

 先日、ショップから5分ほどの沈没船「あまつ丸」に潜ってきました。

1944年、第二次世界大戦の時に沈んだ日本の給油艦です。


当時使用されていた和式便所やオイルパイプなどを見ることができます。

元々部屋だった部分には配電盤があります。


よく見ると「株式会社東京計器製作所」と書かれています。



気になったので調べてみました。

今でも「東京計器株式会社」と名前を変えて存続していました。

元々は船や航空機の計測器などを、現在は電子機器のシステムなどを作っている会社のようです。


興味深かったのが1917年に東京計器製作所の光学計器部門が分離されてできた会社がなんと・・・。


現在のNikon!


Nikonのカメラで撮ってた配電盤がNikonの元の会社で作られた物だなんて。

なんか、感動です。


というかNikonは100年以上も歴史あるのですね。

これからもカメラ大事にしよ。



ちなみに和式便所には「TOYO TOKI」と書かれています。



TOYO TOKI(東洋陶器)は現在の「TOTO株式会社」。

トイレと言えば、のTOTOです。

TOTOもNikonと同じ1917年設立。

100年以上。


沈船は戦争の歴史はもちろんのこと、こういった「今」とも繋がる歴史に触れられることができるのでとても興味深いです。


たまには沈船どうでしょう?


Akira







2025年5月14日水曜日

ジョージャンプ!

 久しぶりに見たいなー


と思っているけどなかなか見に行けてない生態行動の一つ。


「バリアブルジョーフィッシュの求愛ジャンプ」


ジャーマンチャネルで見られるジョーフィッシュ。

穴から顔を出すウルウルした大きな目をした可愛い魚。

ジョーフィッシュと言われてほぼ全ての人が穴から顔を出している姿を想像すると思います。


そんなジョー君も全身を見せてくれる瞬間があります。

上げ潮の頃、人間たちがマンタの捕食を見に中層に繰り出す時間帯。

人知れず巣穴から飛び出しています。


ジャンプするのは真っ青な身体のオスのみ。

断言はできませんがおそらく求愛のためではないかと考えられています。


ここからは勝手な想像です。

ジョー君は砂地で顔しか出ていないのでどこにメスがいるのかよく分からない。

そのため「オレ、ここにいるよー」とアピールしたい。

白い砂地では目立つ青い身体で全身飛び出すのが一番効率良い。


ただ、なんとなく上げ潮の時間帯は魚の活性が高く肉食魚が増えるので危険に思えます。

考えられるのは、


①実は肉食魚たちは中層の魚たちを狙いに行くので砂地は逆に狙われにくくなる。そのため砂地エリアが静かになった今がチャンス!!飛ぶぜ!


という感じか、もしくは、


②やっぱり怖い魚増えるからいつもより危険だよね。

でもね、あえてそんな危険なタイミングで全身飛び出す勇敢な俺。どう?


って感じかな。

生物学的には「戦略」の話になってくるのですが長くなるのでまた今度書きますね。


いずれにせよジョー君の必死な様子。

かわいいです。笑


中層〜表層にかけて魚の多い楽しい上げ潮のジャーマンチャネル。

あえて砂地でジョージャンプ見たい!なんてコアなリクエスト、

お待ちしております。


Akira




2025年5月11日日曜日

World's First Shark Sanctuary



パラオは世界で初めて「サメの保護区」を公言した国です。

広大なパラオの領海全てで商業目的のサメの捕獲が禁じられています。

パラオ自体は小さな島国ですが領海の広さ(約60万㎢)は日本の国土面積(約38万㎢)を遥に超えるほど。そんな広大な海域が全て保護されているなんて、まさにサメにとって楽園ですね。


確かにパラオにはたくさんのサメがいて外洋に行けば普通にたくさんのサメが見られます。

サメ好きの人間にとってもサメ同様、ここは楽園なのです。


さらに個体数が多いだけではなく種類もたくさんいます。

何種類いるのか気になったので過去の記録などを参考に見られたことがあるサメをリストアップしてみました!


1、オグロメジロザメ(Grey reef shark)

2、ネムリブカ(Whitetip reef shark)

3、ツマグロ(Blacktip reef shark)

4、トラフザメ(Leopard shark)

5、オオテンジクザメ(Tawny nurse shark)

6、レモンザメ(Lemon shark)

7、カマストガリザメ(Oceanic blacktip shark)

8、クロトガリザメ(Silky shark)

9、ツマジロ(Silvertip shark)

10、オオメジロザメ(Bull shark)

11、アカシュモクザメ(Scalloped hammerhead shark)

12、ヒラシュモクザメ(Great hammerhead shark)

13、イタチザメ(Tiger shark)

14、ジンベエザメ(Whale shark)

15、ガラパゴスザメ(Galapagos shark)

16、ニタリ(Pelagic thresher shark)

17、シロワニ(Sand tiger shark)

18、オオワニザメ(Smalltooth sand tiger shark)


他にも外洋性のサメ(ヨゴレ、アオザメ、ヨシキリザメなど)の目撃例もあるようですが今回は通常のダイビングポイントで見られたことがあるサメのみとしています。


なんと18種類もいるんですね!

シロワニ、オオワニザメに関してはおそらく今までに数件しか目撃例がないという超激レアです。


普通に潜っていても珍しいサメと遭遇できるチャンスのあるパラオの海。

サメ好きの皆様、パラオでお待ちしております!!


Akira



2025年5月7日水曜日

君はだれ

 久しぶりにパラオに戻ってくるとさすがに色々変わってます。

今回は「名前の話」。


「変わった」と言われて真っ先に思い浮かぶのが、ラベンダー。

元々パラオの「ヘルフリッチダートフィッシュ」と呼ばれていた魚が「ラベンダーブラッシュドダートフィッシュ」に変わったという話はすでに有名ですね。


そんな感じでいつの間にか普段呼んでた名前が変わってた子達がいます。


マングローブエイ → オジロエイ

ヤマアラシエイ → イバラエイ

ホソフエダイ → フタホシフエダイ


改名する理由には、「論文が出て正式和名がつきました」「蔑称だったので変えましょう」というパターンが多いですがオジロエイのように「生息環境が名前とあってないよね」というパターンもあります。




「オキナワノコギリウツボ」も論文が出たパターン。


え、だれ?


って感じですが、これ「エレガントモレイ」です。

ブルーホールで「世界最小のウツボです!」と紹介する子。

実は25年も前に和名ついてました。


でも「エレガントモレイ」の名前の方が響きがいいからか全然呼ばれてません。

パラオだし英名で呼んでもいいよね。


そんな感じで人間によく名前を変えられる海の世界。

魚たちは気にもとめてないでしょうけどね。笑



ちなみにクルコンでも名前変わってる人がいました。


Reycon


最古参のフィリピン人メンテナンススタッフ。

みんな普通にレイコン、レイコンと呼んでるけど、あれ8年前は「Rey」だったよね?


どうやらいつの間にかReyconに改名したようです。

経緯を聞くと


日本人オフィススタッフの「Rei」がいるためややこしいので「Rey君」と呼ばれてた

→「Rey君」が「Reykun」

→「Reykun」が「Reycon」


しまいには「con」と呼ばれることもあるそう。。。

いや、それ元々「君」ですからね。笑


「似た名前がいてややこしいので改名」パターンでした。


最新情報取り入れるのも大事なガイドの仕事です。

という話でした。


Akira


RESTART

 Akiraです!

ふと思い立って海ログ再開してみました。


2017年5月、自分の最後の海ログから8年

2024年5月、クルコン最後の海ログから1年


そして2025年5月

ふと海ログ再開しようかなーと思ったタイミングがちょうどキリ良かったので勢いで始めちゃいました。




とりあえず、なんで海ログ再開したの?今の時代にあえてブログ?

と思われそうなので説明を。


真面目に答えると、

今まで海について学んできたことや経験したことを自分だけで持っていて誰にも伝えなかったらそれは、もったいないなぁと。


海の楽しさや奥深さを知るきっかけになる人が1人でもいたらいいなぁと思うのです。

もちろんツアー中に紹介できたら最高なんですが、小難しい話もあったりするので意外とタイミング難しいんですよね。文章だと分かりやすくまとめやすいし、興味なければスッと飛ばしていただけるので。笑



この海ログは今までとは違って、ガイドの話、海の話、パラオの話、クルコンの話などしていけたらと思います。更新頻度は頻繁ではありません。

日々の海のことは引き続きSNSでご覧ください。



文章読むのが好きだったり少しでも興味ある方はたまに覗いてみてくださいね。

よろしくお願いします!


Akira