2010年11月7日日曜日

11月7日  衝撃的なマンタ・・・(><)

2010年11月7日(SUN)



気温:28℃
水温:30℃
天気:快晴☆→曇り
海況:穏やか!


新月+1日
AM1:48                            0.1ft
AM8:05                            6.5ft
PM1:54                             2.5ft
PM7:34                             7.2ft



早朝ダイビングから帰ってきました!
今日の早朝ayumiボートは、最終日のお客さまも交えてブルーコーナーへ2本!!
ワクワクしながら向かった先では、大変なものが待ち構えていました・・・。


1本目:ブルーコーナー(上げ潮サイド)

2本目:ブルーコーナー(上げ潮サイド)



到着すると、まだ潮はゆる~く下げています。
でももう上げ潮に変わってもいいはず・・・一応上げ側のカットを見ておこう~、
ありゃ?、流れはこんなに緩いのに、なんで3番ブイ沈んでるんだろう・・・・??
などなど疑問を抱きつつ、3番ブイに近いところで水中を覗いてみます。


うーーん、透明度がイマイチ。
視線の先のブイ下のロープには、なにやらでっかい白いものがヒラヒラ。。。
んん??? ゴミ袋???


いや、違う。
これって、鰭の先っぽい・・・
あれ、これってまさか・・・この白いのってもしかして・・・・
嫌な予感が走る。



近づくにつれてくっきりと現れたその正体は、




マンタ!!!!!



信じられないこの光景。
一体この子に何が起こったのか。
この時すでにマンタは動くことなく、ぐったりとぶら下がった状態。
辺りをウロウロするグレイリーフシャークは2~3匹。
どうしよう・・・どうしようーーーーーー(><)
このままにはできない!!


今日の早朝にはちょうど私以外に、ローカルのガイドさんが2名ファンダイブで便乗中。
お客さまの了解も得て、急遽1本目はこの子をロープから放してやることに。


写真をよく見てみてもわかるとおり、
マンタの左側の頭鰭にロープが絡まっています。
そして胸鰭にも。
解いてやろうにも、体に食い込むほどきついロープ。
マンタの体をねじるようにして回しながら、解いてやることにします。



パッと見たところ、他に目立った外傷はなく、
サメに齧られた様子もなし。
強いて言えば、ロープが擦れたような痕が口の周りに、
そして尻尾の横には食い込んだロープの痕。
リーフの上に横たわったマンタ、結構大きいです。
2Mオーバーの大きさ!


そして、この子の体の特徴を見て、すぐに思い出しました。
この子、知ってる!!
ジャーマンチャネルで会ったことある(><)
この斑紋に、何よりもこの尻尾・・・。
更なるショックです。


きっと、昨日の夕方過ぎ~未明にかけてここを通過しようとしたマンタ。
運悪く、頭鰭の左側がロープに引っかかってしまい、
慌ててバタバタともがいたのでしょう。
しかし、暴れてブイの下でぐるぐる回るほど、
無情にもロープはどんどん絡まり・・・
最終的に動けなくなってしまったマンタは、
呼吸ができなくなり、息絶えてしまったのではないか・・・というのが私たちの考えです。


マンタはマグロなどと同じように、
止まってしまうと呼吸ができないそうなのです。
なので、生まれてから命が終わるまで、彼らはずっと泳ぎ続ける。
生きるために。


横たわってるマンタを目の前に、
このままリーフの上に置いておくのも・・・ということで、
ガイド3人の意見がまとまり、マンタをドロップオフから深場へと放すことになりました。
大人4人がかりでも、かなり重いマンタ。
そして何より、
紙やすりのようなマンタの肌の感触、
ずっしりとしたあの重さ、
そして黒ずんでしまった悲しそうな目。
深場へとユラユラ沈んでいくマンタを、
一生懸命追いかけるコバンザメ。
見ていて、ポロポロ涙が止まりませんでした。
苦しかったよね。。。


今回の事故の原因は、ブイをくくりつけるロープにありました。
詳しくはayumiのブログに書きますね。
今回以外に、過去にもサメが絡まっているのを助けたガイドがいたとか。(サメは生きていてその後逃げたそうです)
今日、水中で撮ったこの写真を元に、
問題点を早急に解決するよう、コロールレンジャーに働きかけたいと思います。
こんなこと、二度とあってはならないです。




ayumi

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